資格も取って、いざ開業となった時、
当然、スクール費用など自分に投資したお金を稼いで、
回収したいし、生活が安定するよう稼いでいきたいですよね。
商売するために今まで投資してきたわけだし。
ネイルサロンを始める、
出店することは大きな決断と勇気が必要ですが、
今後一番大切になってくるのが
ネイルサロンを継続して運営することです。
継続って一番大変なことです。
目次
継続してネイルサロンを運営していく為に大切な事は、何か?
一番重要、サロンメニューの値段設定です。
最近、ネイルサロンはあちこちにありますよね。
同じエリアだけでも数店舗。大都市になれば、
自宅サロンもいれると凄い数になります。
となると、
やはり
「他店より料金を安くしなければお客様は来ない」
と考えてしまい、
値段設定を「他店より大幅に値下げする」、
「新規来店客に60%70%など異常なぐらいの値下げをする」
そうすればお客様が増えるかもと、思っていないでしょうか?
これは大きな間違いです!!一番やってはいけない事。
実際、激安ネイルサロン店こそ、
早く撤退している傾向にあり、
高級店は長く継続して2号店3号店と
新たに出店しているお店も多いのです。
色を塗るだけがネイルサロンの仕事ではない。リピート率を上げるネイルケア
自宅ネイルサロンも確定申告は必要?ネイリスト確定申告どうする?
なぜ、激安にすると運営が厳しくなるのか?
理由:価格がそのお店の「価格」と言う言葉があります。
つまり、「安いお店」=「技術力も安い」=「技術が低い」=「低レベルなお店」と評価されてしまうのです。
もし、どこのお店でも、通常10000円する商品が、
あるお店だけ1500円で売られていた場合、
「素直に安いから買っておこう!」と思いますか?
「なんでこのお店だけこんなに異常に安いの?おかしくない?」
と思うのが一般的だと思います。
疑って、なんなら怪しいから買うのを辞めよう、
と思う人も多いのではないでしょうか?
こうなると、せっかく安くしても、お客さんは来ないです。
そして、逆に、
この激安価格でお客様が来店してくれた場合です。
「よかった~。うちの良さが伝わった~」次も来てくれるようだし、
まずは一安心となります。
しかし、初回来店時のみ1500円の激安価格!です。
次回からは
「通常価格の8500円になります。よろしくお願いしますね~」と
伝えた場合、
次回そのお客様が本当に来てくれるかです。
8500円払っても、安く思いえるぐらいの素晴らしい仕上がりで、
誰もが、ため息をつくぐらいの美しいネイルが提供できるのであれば、
お客様は来てくれるでしょう。
しかし、1500円払った時と、
8500円払った時のネイルの仕上がりは全く一緒、
何なら、「初回より丁寧さが欠ける」、
「思ったデザインと違った」、と
ちょっとでもお客様が納得できない仕上がりになった場合、
絶対そのお客様は2度と来られないです!!
初回に施術した仕上がり内容が、
お客様にとっては基準になっているんです。
ちょっとでも、質が落ちたら、
「やっぱりねー、ダメなサロンだった」になるんです。
さらに破格の値段設定でサロンを継続した場合どうなるか?
その低価格で、継続してサロンを運営した場合、
自分の時給とかかった材料費、設備費用、
電気代など差し引いて、
自分の手元にいくらお金が残るか考えてください。
自分の時給はありますか?
ネイルはだいたい、
1人当たり2時間~3時間かかります。(ネイルオフを入れた場合)
ネイルオフなしで、1時間~1時間30分。
ネイリスト1名が
最大施術できる人数3~4人が限界=1日の売り上げの
限界がある
時給だけ考えると、給料が出そうですが、
かかっている材料費、そして、「技術料」です。
細かい作業が多いですし、
ネイルオフは一番神経を使う作業。
この作業は丁寧にやらないと危険なのでどうしても時間がかかります。
やはり、一日の売り上げ金額に限界があります。
となると1か月の売り上げ、
1年の売り上げは限界があると言う事です。
単価8500円/人×3名来店=売り上げ25500円(1日)22日営業で561000円
単価4000円/人×3名来店=売り上げ12000円(1日)22日営業で264000円
22日営業した場合:297000円の売り上げ差があります。
これを1年、3年と続けた場合、言うまでもなく大きな差があります。
当然、この売り上げから、かかった材料費や設備費用、
自分が勉強につかったセミナー費用、
事務用品や広告宣伝費などを引くので、
手元にいくらお金が残るかです。
ネイルサロンの集客はホームページ設置が重要。認知度アップ術。
新人によくネイルオフをさせているお店が多いですが、
なんであんな一番危険な作業を新人にさせるのか、
誤ってお客様に怪我をさせたり、
自爪を削りすぎたりしたらどうするのだろう?と思います。
そして、「ネイルオフ無料」。
この作業ほどきちんとお金を頂いて、
丁寧にやるべきメニューだと思います。
雑にネイルオフされると、痛みを伴いますし、
お客様はネイルオフに恐怖を感じます。
そうなると、いくら安くても、もう「次は来たくない!!」になります。
激安設定のお店こそネイルオフが雑な傾向にありますね。
これは当店に来られているお客様の意見でもあります。
リピートしてくれない、お客様が増えない、となります。
何が言いたいかといいますと、
破格、激安価格ですれば、お店の売り上げ、
客単価も当然下がるので売上が伸びない。
お客様を集客しても、まったく儲からない。
そして、スタッフの給料も上げれない。
材料費をケチる、ネイリストのモチベーションも下がる、
技術力も下がる、
いずれネイルサロン閉店 となると思います。
悪循環です。
このように、低価格でやればやるほど、
お店を続けることは困難になります。
だから、安易に、「他店より安くすればお客様が来る」
「ご新規様への破格の値引き」は絶対にやめてください。
値段設定は確かに大事ですが、一番忘れてはならないのは、
「ネイリストの技術力を上げる」
「お客様に心からの接客とサービスを提供する」
ネイルサロンを長く運営するのに大事なことだと思います。
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