ちょっと休日だけでも、手にマニキュアをしたいな、とか、
足はサロンに行かずに自分で塗ってしまおうと
思っている方も多いと思います。
先日Yahooニュースに掲載された記事で、
「母親がマニキュア落としに使った除光液から有害物質、
同じ部屋で寝ていた2歳男児が中毒」という、
ショッキングなニュースがありました。
目次
マニキュアの除光液が人体に及ぼす影響は?
このニュースは、
ある夜、生後2か月の男児を床に寝かせていた母親が、
同じ部屋で爪のマニキュアを落としていました。
男児は12時間以上寝ていましたが、
起きた時には母乳を吸う力が弱くなっており、
嘔吐(おうと)を繰り返していたとの事です。
病院で検査をしたところ、血液検査などから
「アセトン中毒」と診断されました。
アセトンとは?
アセトンとは、有機溶媒として用いられる有機化合物、
マニキュアやジェルネイルを落とす時に使うリムーバー、
除光液に含まれている物です。
アセトン成分は揮発しやすく、蒸気は空気より2倍も重く、
低い場所に溜まりやすいとの事です。
そうなんです。つまり、
床で寝ていた男児が、アセトンの揮発した成分が溜まりやすい場所で
寝ていたことになります。
このように、目に見えない成分が、揮発し、
事故が起こった訳です。
ネイル用具にはさまざまな有機化合物が含まれており、
特に、除光液や、ジェルネイルリムーバーなどには、
アセトンが多く含まれており、
揮発すると、床などの低い場所にたまります。
マニキュアを落とす時の環境に気を付けること、
そして、マニキュアを落とす時や、ネイルを練習する時は、
ネイルによって出たゴミをきちんと
管理する必要があります。
アクリルネイルの材料、リキット、パウダーの保管方法は?使用期限は?
除光液、アクリルリキット、アセトンの取扱いは?
マニキュアや、除光液の成分、アクリルリキットの成分が、
揮発して空中に舞っているのは、
みなさんもご存じだと思います。
ネイルは、結構な匂いがしますし、家族からクレームを
受けたりとかあると思います。
そして、多くのネイル溶剤や、除光液などに含まれている
成分、有機溶媒(アセトンなど)は、
揮発しているところは目で確認はできません。
長時間、締め切った部屋での練習、
検定試験のマニキュアをの練習、
アクリルネイルをした時の、筆を拭いたペーパーをそのまま放置、
ジェルネイルを削った粉がのったペーパーをそのまま放置は
当然人体にはよくありません。
ましてや、チワワなどの小型犬や猫が床で寝ている中で、
長時間のネイルや、マニキュア、マニキュアオフも
やはり危険です!!
ペットも人間と同じで、揮発した物質を吸っています。
そしてさらに、このペット達の方が、低い位置にいるので
とても危険です。
ペットが走りまわる部屋や、足元でペットが寝ている環境での
ネイルは避けた方がいいでしょう。
またペットの毛にもダストなどが付着します。
それを、他のお部屋にペットが運んだり、ばらまく状態になるので、
アレルギーの原因にもなります。
そして、小さなお子様がいっらしゃる部屋の中でも避けるべきです。
吸い過ぎると中毒症状の嘔吐や、頭痛や気管支炎の
おそれもあります。
また妊婦さんも胎児に影響を及ぼす可能性もあります。
施術者は必ずマスクをして、換気扇をつけてされた方がいいです。
ネイルの練習であれば、モデルさんにもマスクを
装着してもらいましょう。
空気清浄器があればそれも作動させるべきでしょう。
ネイルのゴミの処理方法は?
アクリルリキットのついたペーパーは、
100均などで売っているミニタッパーを買って、
その中に一時的に捨てましょう。
そして、必ず蓋をすることです。
こまめに、汚れたペーパーを捨てることで、臭い対策にもなります。
お部屋を汚すことも無いです。
ジェルネイルを削った、ダストがついたペーパーも、同じです。
集塵機も使う事がベストですが、さらに、
細かいダストは周りに飛んでいますので、
ペーパーも必ず、ふた付きのミニゴミ箱に捨て、
ゴミの日に直前にゴミ袋に移し替えて捨てるようにします。
マニキュアや、除光液がついたコットンも同じです。
蓋つきのタッパーや容器に入れ、
ゴミの日直前に袋に入れてゴミで出しましょう。
あまった、除光液、アクリルリキットの処分方法は?
台所のシンクや、トイレには絶対に流さない事です。
配管にリキットや除光液が付着すると、
水と結合して配管が詰まる可能性があります。
また配管が錆びたりする恐れも。
必ず、ペーパーに含ませてゴミで捨てましょう。
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ネイルダストから身を守る方法。ネイルオフの時のおすすめの方法とネイル集塵機。
まとめ
マニキュアや除光液は、蓋を開けて使っている時点で揮発していますし、
除光液がついたコットもそのまま放置していれば
揮発が続いています。
ジェルネイルは、臭いがあまりしないので、
問題ないかと思われがちですが、
内容成分に含まれている有機溶剤は容器の蓋を開ければ、
揮発しています。
ジェルネイルの場合は、UVライトやLEDライトに反応して
ジェルが完全結合して硬化しますが、
その、硬化前の状態、固まっていない状態の物質、
アクリルネイルであれば、リキットとパウダーの分子が
結合していない状態の時、
この時の物質の中に、含まれている成分、有機媒体が揮発します。
これらが結合して、完全硬化した物になった状態であれば、
人体に影響はないと言われていますが、
結合する前の物質、完全硬化していない物資の取り扱いは
十分に注意するべきです。
このように、除光液が付いてコットンを放置や、
長時間のアクリルネイル施術、
ジェルネイルの施術や、練習で、揮発した成分を吸う事で、
自然と身体へ吸い込んでしまって、
体調が悪くなったり、肝機能低下を起こす可能性があるわけです。
ですから、ネイルで出たゴミは、ふた付きのボックスなどに
捨て、揮発した物質が、空気中に舞う事がないようにするべきです。
そして、揮発した成分は、空気より重く、下に、
床にたまりやすいので、
換気をしながらすることをお勧めします。
ネイル用品の管理保管はきちんとして
赤ちゃんやペットがいる部屋では、ネイルをしない、
または、十分に気を付けるべきでしょう。
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