お客様が自分の 「自宅ネイルサロン」や
自分の「ネイルサロン店舗」に来てくれて、
お金を払ってくれて、一定期間内(前年度1年)に
収入が発生すれば
確定申告をする必要があります。
そして、申告の前に、「開業届」も出して置く必要があります。
前年度の1月から12月までの売りあげで、
「収入」があってもいろいろな「経費」などを差し引いて
結果、収入がプラスにならなかったり、
年間所得38万以下の場合は税金がかかりません。
すべての 個人事業主 には38万円の基礎控除が
適用されるため年間所得が38万円以下の場合、
確定申告の必要はないのです。
しかし、確定申告の内容は、
住民税や国民健康保険料などにも影響するので
所得が低くても申告しておくべきですし、
申告することで、
受けられる「控除」=生命保険、医療費控除、
災害にあった場合の「雑損控除」など もあるので、
収入が少なくても、控除がさらに受けられて、
実際には「税金の支払いが無かった」という事もありますので、
申告はしておいて損はないでしょう。
「受けられる控除」は、そのほかにもたくさんあります。
そして、これらを「証明する」=「記録に残しておく」
必要はあります。
記録=帳簿です。
入ってきたお金がいくら=売り上げはいくら、
ネイルを施術するのに必要だった材料費、仕入はいくらかかった?
お客様に提供したお茶菓子代、
サービスで提供したマッサージのクリームの使用、
お客様が座る椅子、クッション、ブランケットなどの備品、
暖房器具など、
商品を飾る棚や
施術の時に必要な照明器具やマシーンなど
いろいろな経費がかかっていると思うので
それらの材料費などの経費にかかった「領収書をきちんと保管」して、
これだけ費用がかかっていると証明できる準備と
帳簿に入出金の記録を書いたり、
エクセルなどで記録しておいた方がいいです。
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いざ税務署から指摘があったり、
証明が必要になった時に、これらをすぐに提示できるように
残しておく必要があります。
目次
収入400万、経費380万。こんな場合は?収入20万しかない場合は?確定申告必要?
ネイルサロンも軌道にのり、収入が増え始めてきた場合、
それなりに、当然、仕入も増えます。
ネイル用品は消耗していくので、ジェルネイルやネイルファイル、
ネイオフ液、マニキュア、スカルプ材料など、、、
お客様が増えれば「仕入」」も増えたり、
客席数を増やすとテーブル椅子のの備品購入も増え、
忙しくなってくれば、アルバイトを雇うと
給料の支払いも発生します。
それなりの経費が掛かってしまった、
気がつけば売り上げも増えたけど、
経費もめちゃめちゃかかってしまった、、、
残った利益は、たった20万程度。
では、
「この場合、確定申告しなくていいのか?」ですが、
そうはいきません。
申告が必要です。
売り上げや経費にかかった金額の申告が必要です。
かかった経費の内訳や記録、
領収書も残して置く必要もあります。
税務調査は最大7年間さかのぼって調査ができます。
支払った経費の「領収書」などはきちんと保管し、
帳簿にも記載しておくべきです。
これは、税務調査があった時に、
帳簿や領収書があれば、
きちんとこれだけ経費が
かかったことを説明でき、証明できるからです。
領収書がなかったり、帳簿の記録が無い場合、
やはり所得隠しではないかと
疑われてしまう場合もあるので、
「帳簿」や「領収書」が提示できるようにしておきましょう。
そして、確定申告をすることは、
国民健康保険料の算定や繰り越しなど、
住民税などにも影響するので、
所得が実際に少ないのであれば、
それを地方自治体や税務署にアピールする為にも
やはり必要です。
所得が低い場合でもです。
また、技術アップの為の「ネイルセミナー」や「ネイル講習」を
受けているのであれば、
それらの領収書もきちんと保管しておくべきです。
研修費などの名目で経費になります。
副業ネイルサロンをやっている場合の確定申告は必要?
それから、副業でネイルサロンをやっている、
自宅ネイルサロンの場合です。
たとえば、本業のOLをやりながら、
週末土曜日、日曜日だけの
自宅ネイルサロン。
数時間だけの営業でも、
「年間20万以上の収入」があるのであれば
申告義務があります。
こうなると、やはり、収入だけでなく、
それにかかった経費、材料費などの
領収書もきちんと保管して、帳簿の記録を残しておきましょう。
収入が20万越えなければ、税金は発生しません。
経費などを差し引くと、週末だけの営業だと
相当回転率を上げるか、客単価が高くなければ
なかなか年間20万越えることも難しいと思いますが。
もし収入が増えてしまっても、控除などの対象があれば
結果、税金が発生しない場合もあります。
いずれにしても
これ以上収入を増やしたくなければ、お客様の
受け入れを断ればいいですし、
逆に、これだけ稼げるなら、もっと本格的にネイルを頑張ろう!と
自信にもつながるので、
数字が見えるのは良いことです。
気になる格安カラージェルネイルの持ちは?実際に使った感想。irogel
青色申告?白色申告?どうすればいいの?
申告をしよう!と思った時、
青?白?何これ?と
思うと思います。
何をどうすればいいのか、さっぱり
分からない方も多いのでは。
まず、
確定申告には、「青色申告」と「白色申告」があります。
「白色申告」は、比較的簡単な申告内容ですが、
素人でも比較的簡単に確定申告書を作れると思います。
ただし、受けられる「控除」も少ないのが、「白色申告」。
やり方や知識によっては余分に税金が発生する場合も
あるかもです。
では、青色申告とは?
「青色申告」は、青色申告特別控除があり、
「複式簿記」で記帳し、税務署に申告した場合
「最大で65万円の控除」が
受けられることが最大のメリットです。
そして、赤字は次の年へ繰り越しもできます。
しかし、この「複式簿記」の記帳は、
素人には難しいと思います。
「複式簿記」は会計ソフトを使わなければできません。
つまり、青色申告するのなら、会計ソフトを使うか、
プロの税理士さんや税理士事務所にお願いする、
日商簿記検定3級レベルの知識が必要です。
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ましてやネイリストは、日々のネイル業務で忙しく、
疲れた後に会計の勉強しながら記載。
勉強して慣れていないと
記載ミスなども起こりやすです。
青色申告の方が特典が多いので、
できれば青色にしたいところですが
専門的な知識が「複式簿記の知識」が必要だったりするので、
ここは専門家 税理士さんに任せるのが
一番いいかもしれません。
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最近は、税理士さんの料金も
大変リーズナブルになっているので、
プロの税理士さんや会計事務所の方にお願いした方が
正直、楽です。
毎月、顧問税理士としてお願いしてもいいですし、
とりあえず、自分で可能な限り、売り上げなどの帳簿をつけて、
確定申告前に、申告の手伝いだけを依頼するのも
おすすめです。
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自分で「複式簿記」ができる人は、
会計ソフトを購入して、青色申告をする。
経費削減もできます。
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簿記の仕組みが分かっている人や
計算に強い人はいいと思います。
ネイルサロンの帳簿に必要な科目は?
日々の帳簿には何を書いたらいい?です。
帳簿の記載に必要な科目をまとめました。
これらの内容で、日々記載しておけば、確定申告時期にきても
焦る必要はないでしょう。
そして、これを税理士さんに提出すれば、
少しでも安く、確定申告の書類作りを
お願いできると思います。
この帳簿の記録さえ面倒な人は、税理士事務所にお願いしても
大丈夫です。ただし、顧問料が当然少し高くはなります。
ネイルサロンが帳簿に必要な科目はこれです。
収入(お客様からもらったお金、商品の売り上げ)
売り上げ →現金での売り上げ金額
クレジットカード決済、アプリ決済などの現金以外での
売り上げ金額
経費(掛かった仕入材料費、運営コストなど)
仕入 ネイル材料費(ジェル、ファイル、アクリル、ストーンなど)
備品、設備費用(テーブル、いす、スリッパ、商品棚購入費)
消耗品(10万以下のもので消耗品など、ボールペン、売り上げ伝票の紙、トイレットペーパー、タオル、小物入れ、キッチンペーパー、店内の装飾、プリンターのインク、コピー用紙など)
水道光熱費(電気、ガス、水道)
通信費(携帯使用料、ネット使用料、電話代、HP運営費プロバイダ使用)
宣伝広告費(クーポン紙掲載費用、雑誌掲載費用など)
販売手数料、支払い手数料(たとえば、検索サイトに広告掲載をして集客できた時の手数料など、紹介手数料など)
運賃費用(お客様にネイルチップを発送した費用など、切手代)
接待交際費(ネイリスト仲間との食事会、お客様の付き合いなどの食事)
旅費交通費(ネイル研修、講習の渡航費、新幹線代など、講習参加で利用した駐車場費用など)
研修費(ネイルのスキルアップの講習費用、セミナー代)
減価償却費(10万円以上のもので、店舗改装工事費、内装費用、高級ソファー、テーブル、リクライニング椅子など)
店舗家賃、駐車場費
毎月、
こんな感じにまとめておけば大丈夫です。
消耗品は、10万円以上の物になると、「資産」になります。
例えば、お客様の待ちスペースに高級なソファーを買った、
照明器具でシャンデリアを買った、
ネイルテーブルが10万以上した、
リクライニング式で、マツエクとネイルを同時施術できるように
椅子を買ったら10万以上だった場合です。
これは、消耗品だけど「資産」にもなります。
この仕訳の判断は、素人には難しいことです。
これは消耗品?資産?減価償却資産?など、
どの科目に分ければいいか分からないことが多いです。
ここは
プロの税理士さんに相談した方が簡単です。
正直、素人には無理です。
10万円を超える消耗品が、資産になり、
「減価償却資産」になる場合もあり、それぞれ物によって
「償却期間=何年かけて償却するか」が決められているので、
やはり税理士さんに相談する方が
正しい申告ができます。
高級なソファーなどは購入すれば、1年以上は絶対壊れないですよね?
3年以上は持つと思うので、
年数かけてこのソファーが経費として認められる訳です。
その年数は、物によって違うようなので、これは
素人判断はできません。税理士さんに聞いてください。
これらのことを間違った解釈で、
ルーズに申告してしまうと、
税務署から指摘を受ける場合があります。
そうならない為にも、「正確な申告をする」為にも
税理士さんにご相談することを
おすすめします。
そして、今後、事業を大きくしたいと考えている人は、
ただ やみくもに節税に走って収入を小さくしてしまうと
新店舗開業のための融資がスムーズに受けれないことや、
住宅を購入しようと思っても
融資が通らないこともあります。
何事も、正確さと、バランスが大事です。
今後、事業を大きくしたいと考えているのであれば、
税理士さんなどにも相談して、正しい節税と、
アドバイスを受けることをお勧めします。
まとめ
このように、確定申告は、ネイリストにとっては
けっこう難しかったり、ややこしいことも多く、
大変だと思います。しかし、収入を得る以上、
確定申告するは事は必要です。
分からないから放置ではなく、税理士さんや詳しい人に
相談して、受けれる「控除」特典もしっかり受けて
上手にやっていきましょう。
「申告する」=「必ず税金の支払いが発生する」 では
ありませんので。
知らないことで損することは本当にあります。
自分で申告がんばるなら、複式簿記のソフトはこれ↓
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