夏になるとフットネイルが増えてくるので
冬に比べると大きく集客でき収入がアップしやすくなります。
しかし、最近、
夏になるとネイリストを悩ませる、
「水虫のお客様」「爪水虫のお客様」
「水虫の疑いのあるお客様」を
どう対応するかです。
水虫、白癬菌感染があった場合、
施術者にうつる可能性もありますし、
使った道具を介して、他の人に感染させる可能性が
あります。
なので、基本、お断りします。
折角、楽しみにしてご来店していただいているお客様、
がっかりさせたくない、
そして、「お客様、これは水虫ですよ~」なんて絶対に言えません。
さらに、
一番悩ます、「水虫かどうか分からない、でも、あやしい」場合です。
対応方法や、お客様を傷つけない言い方、
トーク、接客方法を考えてみました。
参考にしていただけたらと思います。
目次
あなたは、それを本当に「水虫」と言えますか?
ネイリストは医者ではありません。
お客様自身が、カウンセリングの時、自ら
「私、水虫があるかも~」などと言われたら、
当然その場でお断りできますよね。
問題は、お客様は気が付いていない、けど、見た目あやしいです。
こちらの画像をご覧ください。ちょっと汚い画像ですが。
*日本皮膚科学会より引用
↑問題。この爪の方は、「水虫、爪水虫」だと思いますか?
ちょっと考えてみて下さい。
綺麗とは言えない爪、爪が剥離しているし、皮膚もボロボロ。
水虫だろうな~と思いますよね。
ではこちら↓
*日本皮膚科学会より引用
手の爪ですが、水虫だと思いますか?
こちらは、皮膚のぼろぼろ感はないものの、
爪が剥離して、黄色い、上の写真と似た雰囲気があります。
どちらかは水虫の画像です。
分かりますか??わかったらすごいです。
私は、どちらが水虫か分かりません。
ネイリストは医者ではありません。
ハッキリ、「この爪は水虫です!」は言えません。
理由は、まず、「水虫」を確定する場合、
爪にある細菌を採取し、検査に提出しなければ判定できません。
これは病院がする事です。
なので、見た目だけでは判断できませんし、
それをお客様にネイリストが「水虫ですよ~」
なんて絶対言ってはいけません。
もしこのような爪のお客様が来て、
「どう思う?」と聞かれても、
「私には判断ができません。分からないです」としか言えないのです。
ですので、あやしいお客様がサロンにいらっしゃっても、
断定した言葉を言わないようにしましょう。
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では、どうやって断るか?疑いがあるお客様を傷つけないトーク、会話は?
ハッキリ、「水虫です」「爪みずむしですねー」なんて
口が裂けても言えません!!
では、どうするか?
一番いい言い方は、これかなと思います。
とにかく、規則、既定などを理由にすることです。
個人的な勝手な理由でお断りしてるのではない
事を伝えるべきです。
例えば、
「お客様、爪の色が少し変色しているので、もしかしたら爪が弱っていたりなどの、
爪のトラブルがあるかもしれません。
当ネイルサロンでは爪トラブルのある可能性のお客様へは施術できないです。
申し訳ございません」と丁寧にお断りするです。
この時、ネイリストも、ひたすら低姿勢で言う事です。
折角、お時間を作って、楽しみしてご来店されているお客様です。
「ネイル今日は無理ですねー。爪がちょっと怪しいですよね~、
これ水虫なんですかね~」
なんて言い方は
絶対にしてはいけません。
「こちらも、本当はネイルをして差し上げたい、でも、できないです。」と
丁寧にお伝えする事です。
そして、「なんで?ダメなの?」と聞かれたら、
「色が変わっている爪は、爪自体が弱っていることも考えられます。」
「弱っている爪に、ジェルやマニキュアをすると、さらに爪が弱ったり、傷んで
爪が折れたり、欠けたりして、靴の衝撃などで足先に痛みを伴う場合が
あるからです」とお伝えしましょう。
「足の爪や、足先は体の全体重を支える重要な部分です。
そんな足の爪が傷んでしまっては、
歩くのも苦痛になることもありますから。」
すべては「可能性」のお話をするべきです。
「絶対こうなる」ではありませんので、
語尾には気を付けて発言しましょう。
あくまでも、ネイルをすることで「悪化するかも?」「傷むかも?」を
伝えると、大体の方はネイルをあきらめます。
もちろん、「爪の状態が良くなったら、是非ネイルさせてください」と
忘れないように伝えましょう。
「水虫かもしれないけど、大丈夫だからネイルして!」と言われたら、、どうしましょ。
これもあるあるですが、
「大丈夫!大丈夫!私は平気だからネイルして!」です。


いやいや、そういう問題ではなくて、、、、と
ネイリスト側は思いますよね。
でも、中には、
「ちょっとしたことだから、私は大丈夫!」と言う方がいます。
こういわれたら、どうやって断るか?
こんなトークはいかがでしょうか。
「変色している爪は、爪が弱っている可能性があるので、
さらに悪化した場合、当サロンでは責任が取れません。。。
申し訳ございませんが、施術できません。すみません。。。」
「当ネイルサロンの規則で、爪の変色や、剥離があった場合は、
施術してはいけない、とありますので、申し訳ありませんが、
今回はご遠慮ください。」
「ネイリスト検定資格の取得の際に習ったのですが、
爪にトラブルがある場合や、弱った爪、爪が健康な状態では「ない」時は、
ネイルが出来ない、やってはいけないという、
決まりなんです。。。申し訳ございません」
「この状態で、ジェルネイルすると、爪がさらに傷む可能性が高いです。
爪が傷んでしまった場合、こちらも責任が取れませんし、
足の爪は、身体を支える大事な部分ですので、
歩行時に痛みが出たり、化膿したりする可能性も考えられます。
足の爪が悪化すると、回復するまでに時間がかかりますので、
今回は何もせず、様子を見られた方がいいと思います」
こんな感じで、とにかく、「爪があやしいから、施術したくない」、
「この爪は施術しない方がいい」と
感じた場合は、
規則やマニュアルなどの
いろいろ理由を付けてお断りしてもいいと思います。
不確かな状態で、施術して、
本当に悪化してしまった場合、お客様は
「あのサロンでネイルしたから爪が悪くなった!」
「あのお店のせいで、水虫をうつされた」など言う事も
考えられます。
そして、訴えられても困ります。
「この爪はあやしい」「水虫なのかな~?」と思ったら
断ることも大切です。
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もし、フットネイルをしてしまったら、片付け方は?
お客様からの自己申告もなく、施術途中に、あやしい爪や、
ジェルネイルオフをして、爪の変色や水虫の可能性を
知ってしまった場合どうするかです。
先程も書いたように、水虫の診断はネイルサロンではできません。
疑いでしかないので、しかも、途中でお客様に
「もうできません。今日はここで終わりです」なんか、絶対できません。
途中で気が付いたなら、
出来る限り、使う道具を増やさず、終わらせます。
ジェルブラシなども、使う本数は増やさないことです。
使ったネイルファイルは捨てる、ペディセパレートも捨てます。
フットバスは、逆性せっけん(オスバン液0.1~0.2%10分浸漬消毒)、
ニッパー類の金属は、エタノール消毒76.9~81.4%水溶液に10分浸漬)
タオル類もハイタ―などに漬けて洗います。
ネイリスト自身は、途中で気が付けば、
手袋を装着して直接触れないようにしましょう。
角質ケアもしてしまった場合は、手袋装着やフットファイルなど消毒します。
角質ケア後は、周りに角質が飛んでいますので、
コロコロの粘着シートでまずは取り、
その後消毒しておきます。
確実な消毒はアルコールより、
次亜塩素酸を薄めてスプレーする事です。
またお客様が直接触れた部分、スリッパやタオルも消毒します。
洗えるものは消毒してから洗いましょう。
まとめ
フットネイルが増える時期、
水虫の疑いのあるお客様へに対応に困るネイリストさんも多いです。
しかも、本当にそれが水虫か、爪水虫なのか
はっきり断定できないのも悩みです。
ネイルサロンが感染源になっても困りますので、
しっかりとした知識と対応力、
お客様を傷つけないトーク力が大事です。
決まり、規則で出来ない事を伝えればわかってもらえると思います。
また、絶対に、水虫であることを断定してはいけないので
言葉にはくれぐれも気を付けて対応していくことです。
断定できるのはお医者様です。
ネイルサロンは病院ではありませんので
言葉には気を付けてくださいね。
ちなみに、2つの画像、どっちが水虫か、水虫でないか、の答えですが、
手の画像は水虫ではありません。足の画像は「水虫」です。
(画像日本皮膚医学会より引用)